
「今使っているドライバーヘッドにいろんなシャフトを試してみたい」
「スリーブ付きのシャフトはどうやって交換すればいいのかな?」
こんにちは、FOLG運営者のミキです。
シャフトはゴルフクラブの性能をしっかり発揮するのに非常に重要な存在。
自分に合わないシャフトを使ってしまったがゆえに
- ドライバーショットのスピン量が増える
- 捕まりすぎてチーピン
- タイミングが合わなくて右ペラ
- アイアンでのダフリ・トップが出る
などのミスショットにつながることもよくあります。
そのため、ショットを安定させるには自分に合うシャフトを探すことがとても重要です。
そして、自分に合うシャフトはいろんなシャフトを試すことで見つかる可能性が大きくなります。
昔はシャフト交換というと”非常にめんどくさい作業”が必要でしたし、シャフト交換が完了するまである程度時間がかかっていました。
しかし、2009年あたりからスリーブ付きのシャフトが登場したおかげで、とっても簡単にシャフトを交換することができるようになっています。
とはいえ、シャフト交換に慣れていない場合は
「そもそもどうしたらいいのかわからない」
と迷ってしまいますよね。
また、失敗してシャフトを壊してしまったりすると大変です。
そんなわけで、この記事では実戦形式で「スリーブ付きシャフトの交換方法」を解説しています。
最後まで読むことによって、スリーブ付きシャフトの交換が簡単にできるようになりますよ。
Miki/FOLG運営者
ゴルフ好きの経営者。モットーは”読者の方にマッチした情報をお届けする”こと。兵庫県在中、ゴルフ歴15年、アベレージスコア90前後、ベストスコア85
*この記事は2023年8月14日に更新しました
シャフトについてるスリーブとは?
まずシャフトについているスリーブですが、クラブのネック部分(ヘッドとシャフトの接合部)についている部品になります。
上の画像の赤丸部分がスリーブになります。
ちなみにノンスリーブのクラブはこのような形になっています。
このスリーブがついていない”ヘッドに直接シャフトを取り付けているタイプ”は、自力でシャフト交換をすることができません。
リシャフトといって、ゴルフショップや工房で専門の道具を使って、シャフト交換をしてもらう必要があります。
ちなみにシャフト交換1回につき数千円かかりますので、まあまあの出費となります。
また、シャフト交換が完了するまでクラブを預けておかなければなりませんし、数千円かかるなら新品のクラブを買ったほうがいい場合もあります。
さすがに最近はこのようなノンスリーブのドライバーを見かけることが少なくなりましたが、このようなドライバーのシャフト交換は手間と費用が掛かるということだけ覚えておきましょう。
スリーブの注意点
ノンスリーブに比べると圧倒的にシャフト交換がラクになるスリーブ付きのシャフトですが、いくつかデメリットもあります。
それはメーカーによってスリーブの形が違うことです。
たとえば、これはテイラーメイドのスリーブですが、
これを例えば、キャロウェイのローグに取り付けることはできません。
シャフトにテイラーメイドのスリーブがついている場合はMシリーズのヘッドやSIM・ステルスのヘッドに取り付けることができます。
また、スリーブの取り外し・取り付けには専用のトルクレンチが必要になります。
これがないとスリーブの操作をすることができません。
基本的にクラブを購入したときにトルクレンチはセットでついてきますが、使ってないと無くすことも多いので注意しましょう。
ちなみに無くした場合でもトルクレンチは単体で販売されています。
〇トルクレンチを探す
シャフトの交換方法
ここからはスリーブ付きのシャフトの交換方法を説明していきます。
画像はユーティリティーなんですが、ドライバーでもやり方は全く一緒になります。
ヘッドのソール部分をのぞき込んで、このねじ(ボルト)部分をチェックします。
このねじ部分に先ほど出てきたトルクレンチを差し込みます。
トルクレンチは普通のねじと同じで、左回転でゆるみ、右回転で締まります。
最初は取り外す必要がありますので、左回転で緩めていきましょう。
このように完全にシャフトとヘッドが分離するまでしっかりねじを緩めます。
別のシャフトをヘッドに差し込みたい場合はここで違うシャフトにチェンジします。
同じシャフトでもロフトを変えたい場合は説明書などをチェックしましょう。
このタイトリストのユーティリティーはアルファベットと数字の組み合わせでロフトとライ角が変わるようになっています。
今回はライ角がフラットになるようB・1に設定しました。
取り付けの時の注意点としては、このB・1をヘッドの目印のところにしっかり合わせることが大事です。
ここがずれてしまうと全く違う設定になりますので注意しましょう。
設定がしっかり確認出来たら、トルクレンチで今度は右回転でしっかり締めていきます。
*トルクレンチが回らないところまでしっかり締めるようにしてください。
締めきったらシャフト交換は終了です。
番外編 シャフトのスペックをチェックする方法
これまでスリーブ付きのシャフトの交換について説明してきました。
いろいろ違うシャフトを試すのも面白いですが、同じシャフトでもライ角やロフトを変えるだけでまた違った感覚や感触になるのもゴルフクラブの醍醐味です。
特にドライバーをここ最近で買った場合はほぼスリーブ付きのシャフトになっていると思います。
せっかくついているものですから、いろいろ試してみるのもおすすめですよ。
そして、ここからは番外編でシャフトの種類やスペックをチェックする方法を解説していきます。
人から貰ったクラブだったり、テキトーに中古でゴルフクラブをそろえた場合では「自分が一体どんなスペックのクラブを使っているのか?」と知らない人が多いです。
実際のところ、多少クラブのスペックがわからなくてもゴルフは楽しめます。
しかし、自分に合うクラブを追及したり、新作のクラブを試打・チェックしたりするのもゴルフの楽しみ方の一つ。
そして、ゴルフはシビアなスポーツであるがゆえにクラブの影響が大きいということもまた事実です。
そのため、多少なりともゴルフクラブに興味があるのだったら、”せめて自分が持っているクラブのスペックぐらいはチェック”できるようにしたいところです。
ドライバーのシャフト
実はシャフトの種類が一番多いのがドライバーなどのウッド系になります。
シャフトが長いうえにタイミングなどがシビアですから、プロゴルファーやアマチュアゴルファーの要望に応えていると種類がどんどん増えていったという感じでしょうかね。
ドライバーのシャフトには基本的にシャフトの名前やスペックが表示されていることが多いです。
これは家に適当にあったドライバーのシャフトなんですが、これから読み取れるのは”TOUR AD DJ-6S GRAPHITE DESIGN”という部分になります。
このシャフトは”GRAPHITE DESIGN”というメーカーの「TOUR AD DJ」という製品名になります。
ですので、このシャフトのキックポイントや長さ、重さなどを詳細を知りたい場合は、この「TOUR AD DJ」というワードで検索するとよいです。
「TOUR AD DJ」の後にある6Sですが、これが意味するのが”60グラム台のフレックスS”ということになります。
ドライバーのシャフトにはこの6Sとか、5Xとか書いてありますので、ドライバーのシャフトをチェックするときはまずここを確認してください。
ちなみにここをチェックするだけで、ドライバーが「重いか・硬いか」が一目でわかります。
そのため、ラウンドの合間などでゴルフ談義するときのネタとしても使えます。
アイアンのシャフト
アイアンもドライバーと基本的に同じ見方をします。
とはいえ、アイアンのシャフトは種類が限られているので代表的なものをいくつか覚えておけば、調べなくてもある程度スペックがわかるようになったりします。
これはスチールシャフトのN.S.PRO MODUS3 TOUR120という製品名になります。
(NIPPON SHAFTはメーカー名)
ドライバーと違って、重さの表記はありませんが、フレックスはSと表示されています。
ちなみにアイアンの場合は
- ダイナミックゴールド・・・重い
- N.S.系 ・・・軽い
と、ざっくりですが、覚えておきましょう。
ちなみにN.S.系でもこちらの
”N.S.PRO 950GH NEO”はさきほどの”N.S.PRO MODUS3 TOUR120”より軽いシャフトになっています。
ユーティリティー
ついでなのでユーティリティーのシャフトもピックアップしました。
これはピンのG410ユーティリティーになります。
今までのものと比べるとだいぶ詳細にスペックが表示されています。
ロフトが19°、長さ(LENGTH)が40.25インチとなっています。
また、フレックスがXで重量が85gということになります。
ちなみにこのユーティリティーはカーボンシャフトです。
こうやってシール貼ってくれていると一番わかりやすいですが、使っているうちにシールが剥がれたりするのが難点ですね。
クラブの話は雑談に使える
これまでドライバーやアイアンのシャフトを例にシャフトスペックの見方を説明してきました。
シャフトの知識を増やしながら、いろんなシャフトにチャレンジしてみましょう。
また、シャフトの種類を覚えるにはいろんなシャフトを見て、その都度調べることが大事です。
自分のクラブだけではなく、同伴者がどういったクラブを使っているのか?をラウンドの時にチェックするのも面白いです。
そして、シャフトの話がきっかけで同伴者と仲良くなったり、取引先とのゴルフ談義が盛り上がったりすることもあります。
「なかなかあの人と会話が続かないんだよな~」と思う人がいれば、シャフトの話でアタックしてみましょう。