【キャロウェイ】パラダイムAiスモークドライバーの評価まとめ

キャロウェイゴルフより、2024年新作のパラダイムAismokeドライバーが発売されました。

前作のパラダイムを引き継いだ名前となっていますが、今作はAiの機能をしっかり使った高性能なドライバーに仕上がっています。

Aiスモークは他社のドライバーとは全く違う方向性で進化を遂げており、今までキャロウェイのドライバーに触れてなかった人にも要チェックのドライバーです。

この記事ではそんなパラダイムAiスモークドライバーの評価やスペックなどをまとめています。

この記事を書いた人

Miki/FOLG運営者
ゴルフ好きの経営者。モットーは”読者の方にマッチした情報をお届けする”こと。兵庫県在中、ゴルフ歴15年、アベレージスコア90前後、ベストスコア85

パラダイムAiスモークの評価

まずはAiスモークドライバーの評価をまとめていきます。

前作との違いや特徴

今回のパラダイムAiスモークの最大の特徴は膨大なスイングデータを解析して設計されたAiスマートフェースという曲がらないフェース面にあります。

前作のパラダイムでもフェース面にAIを駆使した技術が使われていましたが、今作はそれをさらに上回る高性能なフェース面になっています。

パラダイムでは主にロボットのスイングデータを活用していたこともあり、「フェース面にまっすぐインパクトする前提」でAIが演算を行っていました。

しかし、人間のスイングは”いろんな角度からボールを当てるイレギュラーな動き”が多いため、そのデータが入っていないAI演算では、完全なフェース面を作ることができていなかったのです。

そのため、前作のパラダイムドライバーでは「AIが設計した曲がらないフェース面」の効果を実感するゴルファーが少なかったのも事実です。
(全体的なユーザー評価も他社に比べると、高くありませんでした)

*ちなみに前作のパラダイムの情報はこちら



そして、今作のAiスモークでは世界中から集めた25万人のリアルなスイングデータをAiが解析。

様々な角度から当たるインパクトにも対応しており、スピン量や打ち出し角度、ボール初速をしっかり補正するフェース面が出来上がっています。

そのAiスマートフェースの最大の特徴が「サイドスピンの少なさ」です。

ゴルフクラブにはインパクトする場所によって発生するギア効果というものがあります。
(*ギア効果がわからない場合はこちら

サイドスピンを増加させるギア効果ですが、Aiスマートフェースではフェース面の加工により、そのギア効果によるサイドスピンを軽減することに成功。

ギア効果の曲がりを軽減するために、本来であればヘッドの慣性モーメントを大幅に上昇させるなどの対策が必要ですが、キャロウェイは全く別のアプローチで「曲がらないドライバー」を世に出してきました。



また、慣性モーメントを増大させると振り抜きが悪く、ボール初速が出にくいというデメリットがありますが、Aiスマートフェースでは「慣性モーメントを上げずにサイドスピンを抑える」ことができているため、その問題もクリアできています。

したがって、フェース面のどの場所にインパクトしても、初速が落ちない・曲がらない、ドライバーになっていると言えるわけです。

口コミ・レビューまとめ

発売からあまり期間が経っていませんが、実際にパラダイムAiスモーク MAXを使用されたユーザーの評価や感想を要約してまとめています。

  • 前作よりも球が上がりやすくなった
  • タイミングが合わせやすい
  • 直進性が高い
  • 今までと打感が違う、少し硬い
  • 前作より飛距離が伸びた
  • つかまりすぎないので、しっかり振れる
  • 打音は前作より低め
  • トー側に当たってもしっかり飛ぶ
  • ヒールに当たってもそこそこ飛ぶ



飛距離性能に関しては人に寄りますが、飛ぶようになったと感じる人が多い印象です。

ただし、一定割合で飛距離が落ちたという人もいるので注意が必要です。
(シャフトがあってない可能性もある)

*レビュー参考サイトGDOショップのレビュー

Aiスモーク各モデルの特徴や違い

ここでは各モデルの特徴を表したプロット図や参考ヘッドスピードをご紹介しています。

プロット図

  • MAX   ・・・スタンダードモデル
  • MAX D  ・・・ドローバイアス
  • MAX FAST ・・・計量モデル
  • ♦♦♦    ・・・小ヘッド、操作性

*トリプルダイヤモンドはセレクトショップ限定のモデルです。

参考ヘッドスピード

あくまで目安ですが、各モデルの参考ヘッドスピードを載せています。

スイングタイプや持ち球によって、合うモデルが変わりますので、注意が必要です。

  • MAX   ・・・38~45m/s
  • MAX D  ・・・38~45m/s
  • MAX FAST ・・・~40m/s
  • ♦♦♦    ・・・43m/s~

パラダイムAiスモークのスペック

ここからは各スペックをまとめています。

各シャフトのスペックまとめ

こちらが純正で装着されるシャフトのスペック一覧です。

  1. TENSEI for Callaway・・・スタンダードモデル、柔らかめ
  2. Tour AD VF・・・しっかりめのシャフト、球は上げにくい
  3. SPEEDER NX BLACK・・・スタンダードより硬めだが、先中調子なので球を上げやすい
  4. TENSEI PRO BLUE 1K・・・中間のスペック
フレックス トルク キックポイント 重量 ヘッド
TENSEI 50 for Callaway R/SR/S 5.3/5.2/5.0 52.5/54.5/57.5 MAX/MAX-D
Tour AD VF-5 S 4.3 中元 56 MAX/MAX-D
SPEEDER NX BLACK 50 S 4.9 先中 56.5 MAX/MAX-D
TENSEI PRO BLUE 1K 50 S 4.8 54 MAX/MAX-D
TENSEI 40 for Callaway R/SR/S 5.9/5.7/5.6 45.5/47.5/49.5 MAX FAST
TENSEI 60 for Callaway SR/S 4.7/4.4 61/64 ♦♦♦
Tour AD VF-6(S) S 3.3 中元 65 ♦♦♦
SPEEDER NX BLACK 60(S) S 3.8 先中 65.5 ♦♦♦
TENSEI PRO BLUE 1K 60(S) S 3.9 61 ♦♦♦

パラダイムAiスモーク MAX

パラダイムAiスモーク MAX
定価 96,800円 税込
発売日 2024/2/2
参考価格 71,000円
ヘッド体積 460cc
長さ 45.5インチ
フレックス S/SR/R
ロフト角 9.5/10.5
ライ角 58
バランス D3

パラダイムAiスモーク MAX D

パラダイムAiスモーク MAX D
定価 96,800円 税込
発売日 2024/2/2
参考価格 71,000円
ヘッド体積 460cc
長さ 45.5インチ
フレックス S/SR/R
ロフト角 9.5/10.5
ライ角 60
バランス D3

パラダイムAiスモーク MAX FAST

パラダイムAiスモーク MAX FAST
定価 96,800円 税込
発売日 2024/2/2
参考価格 71,000円
ヘッド体積 460cc
長さ 45.75インチ
フレックス S/SR/R
ロフト角 9.5/10.5
ライ角 59.5
バランス D1

パラダイムAiスモーク MAX トリプルダイヤ

パラダイムAiスモーク トリプルダイヤモンド
定価 96,800円 税込
発売日 2024/2/2
参考価格 77,000円
ヘッド体積 450cc
長さ 45.5インチ
フレックス S/SR
ロフト角 8.0/9.0/10.5
ライ角 57
バランス D3.5

Qi10ドライバーとの違い

同時期にテイラーメイドから発売されたことで、比較対象になりやすいのがQi10ドライバーです。

  • キャロウェイ ・・・Aiフェースで曲がらない
  • テイラーメイド・・・高慣性モーメントで安定

という路線ですが、どちらのドライバーにもメリットがあります。

フェースの開閉はQi10と比べるとAiスモークの方が起こりやすいです。

その分、操作性がいいということになりますが、インパクトでフェースをまっすぐ向けるのが苦手な人には合わないドライバーかもしれません。

個人的には「クラブの扱いに慣れている人⇒Aiスモーク」、「スイングが安定していない人⇒Qi10」というイメージです。

自分が後者に該当する場合は一度Qi10ドライバーをチェックしてみましょう。