G430ドライバー 評価

最近ではドライバーの飛距離アップよりもミスヒットに強く、曲がらないタイプのドライバーが主流となっています。

そして、曲がらないドライバーと言えば、やはりピンゴルフが有名です。

そのピンゴルフの最新モデルがG430シリーズのドライバー。

G430シリーズは2022年の末に登場してから、毎年モデルが追加され、今では計7種類のドライバーがリリースされています。



ユーザーの評価も高く、人気のあるG430シリーズですが、7モデルもあるとどれを選んでいいのか迷ってしまいます。

この記事ではG430シリーズそれぞれの違いを解説しつつ、G430ドライバーを実際に使用したユーザーの口コミや評価をまとめています。

この記事を書いた人

Miki/FOLG運営者
ゴルフ好きの経営者。モットーは”読者の方にマッチした情報をお届けする”こと。兵庫県在中、ゴルフ歴15年、アベレージスコア90前後、ベストスコア85

G430ドライバーシリーズ各モデルの違い

ここではG430ドライバー各モデルの違いを解説しています。

各モデルの違い

冒頭でも紹介した通り、ラインナップは7モデルとなっており、

  1. G430 MAX・・・ノーマルモデル(2022年)
  2. G430 LST・・・ロースピンモデル(2022年)
  3. G430 SFT・・・捕まりやすいモデル(2022年)
  4. G430 HL MAX・・・G430 MAXの軽量モデル(2023年)
  5. G430 HL SFT・・・G430 SFTの軽量モデル(2023年)
  6. G430 MAX 10K・・・縦・横の慣性モーメント合計が10,000g・cm2を超えたモデル(2024年)
  7. G430 MAX 10K HL・・・G430 MAX 10Kの軽量モデル(2024年)

というイメージになります。

プロット図

G430ドライバー各シリーズの特徴をプロットしたものになります。

あくまで目安ですが、参考にしてみてください。

また、軽量のHL(ハイローンチ)は省略しています。

MAX・SFT・10K、それぞれのモデルで弾道が高くなるというイメージです。

シャフト

G430シリーズの純正シャフトは以下の4種類です。

  1. ALTA J CB BLACK・・・日本専用シャフト。全体的にしなやかでしっかり戻って来てくれます
  2. PING TOUR 2.0 CHROME・・・しっかり叩けるタイプ。前作よりやや軽めにして先端を少し柔らかくしています
  3. PING TOUR 2.0 BLACK・・・ツアープロ向けのシャフト。前作よりややハードになり低スピン・低弾道の仕様になっています
  4. SPEEDER NX・・・HL用の軽量シャフト。先調子でラクにしなり戻ってくれます

こちらがシャフトのスペックをまとめた表です。

フレックス 長さ トルク キックポイント 重量 ヘッド
ALTA J CB BLACK R/SR/S 45.75 5.3/5.2/5.0 先/先中/中 49/53/58 MAX/SFT/LST/10K
PING TOUR 2.0 CHROME 65 R/SR/S 45.25 4.4/4.2/3.8 中/中元/中元 55/60/65 MAX/SFT/LST/10K
PING TOUR 2.0 CHROME 75 R/SR/S 45.25 3.7/3.3/3.2 中/中元/中元 67/69/72 MAX/SFT/LST/10K
PING TOUR 2.0 BLACK 65 S/X 45.25 3.8/3.5 中元/手元 59/65 MAX/SFT/LST/10K
PING TOUR 2.0 BLACK 75 S/X 45.25 3.2/2.9 中元/手元 73/76 MAX/SFT/LST/10K
SPEEDER NX 35 46 6.3 38 MAX HL/SFT HL/10K HL
SPEEDER NX 45 46 5.1 先中 45 MAX HL/SFT HL/10K HL

G430ドライバーの口コミ・評価まとめ

ここではG430ドライバーを使ったユーザーの評価や口コミを要約してまとめています。

G430シリーズの口コミ

  • 出球が安定する
  • デザインが渋い
  • 曲がらないドライバーが飛ぶようになった
  • 純正シャフトでもしっかりしている
  • ミスショットも飛ぶ
  • 曲がり幅が減った
  • 安定感はあるが、一発の飛びはない
  • 値段が高い
  • G425に比べて、打感が良い
  • 純正シャフトが合わない

*口コミ参考サイト
GDOショップの口コミ

G430 HLシリーズの口コミ

  • 軽いので女性にも使える
  • 球を上げやすい
  • シャフトが柔らかすぎて、振れない
  • 振り抜きが良い
  • シニアにおすすめ
  • 思ったより飛ばない
  • ヘッドスピード遅い人に向いている
  • 打感・打音は微妙
  • グローレから買い替えて正解

GDOショップの口コミ

G430 MAX 10Kシリーズの口コミ

  • G430 MAXの方が振りやすかった
  • 10Kの恩恵がよくわからない
  • ヘッドの後ろを重たく感じる
  • 球は上がりやすくて、低スピン
  • G430 MAXより飛ぶ
  • 振り抜きもよく、打感・打音もよい

GDOショップの口コミ

G430ドライバースペックまとめ

ここではG430シリーズのスペックをまとめています。

G430 MAXドライバー

G430 MAX ドライバー
定価 93,500円 税込
発売日 2022/11/11
参考価格 74,800円
ヘッド体積 460cc
総重量 298~307g
長さ 45.75インチ
フレックス S/SR/R
ロフト角 9.5/10.5/12
ライ角 59.5
バランス D2

G430 LSTドライバー

G430 LST ドライバー
定価 99,000円 税込
発売日 2022/11/11
参考価格 79,000円
ヘッド体積 440cc
総重量 300~309g
長さ 45.75インチ
フレックス S/SR/R
ロフト角 9.5/10.5
ライ角 58
バランス D3

G430 SFT ドライバー

G430 SFT ドライバー
定価 93,500円 税込
発売日 2022/11/11
参考価格 74,800円
ヘッド体積 460cc
総重量 295~304g
長さ 45.75インチ
フレックス S/SR/R
ロフト角 10.5
ライ角 59.5
バランス D0

G430 HL MAX ドライバー

G430 HL MAX ドライバー
定価 93,500円 税込
発売日 2023/3/2
参考価格 74,800円
ヘッド体積 460cc
総重量 268~274g
長さ 46インチ
フレックス ワンフレックス
ロフト角 9.5/10.5/12
ライ角 59.5
バランス D0~D1

G430 HL SFT ドライバー

G430 HL SFT ドライバー
定価 93,500円 税込
発売日 2023/3/2
参考価格 74,800円
ヘッド体積 460cc
総重量 265~271g
長さ 46インチ
フレックス ワンフレックス
ロフト角 10.5
ライ角 59.5
バランス C8~C9

G430 MAX 10K ドライバー

G430 MAX 10K ドライバー
定価 104,500円 税込
発売日 2024/2/8
参考価格 84,800円
ヘッド体積 460cc
総重量 297~307g
長さ 45.75インチ
フレックス S/SR/R
ロフト角 9.5/10.5/12
ライ角 59.5
バランス D2

G430 MAX 10K HL ドライバー

G430 MAX 10K ドライバー
定価 104,500円 税込
発売日 2024/2/8
参考価格 84,800円
ヘッド体積 460cc
総重量 272~278g
長さ 46インチ
フレックス ワンフレックス
ロフト角 9.5/10.5/12
ライ角 59.5
バランス D2~D3

G430ドライバーの試打・評価

ここでは実際にG430ドライバーを打った感想をまとめています。

G430 MAXとLSTの試打を行いましたので、それぞれの評価をご紹介していきます。

G430 MAXドライバーの評価

今回のG430のドライバーは前作から進化を大きく感じられるドライバーとなりました。

打感に関してはフェースにくっつく感じがして、柔らかいとまでとはいきませんがボールを潰す感じがあるので好印象です。

その柔らかさから打音も良くなっていて、打っていて音も気になりません。

相変わらずの曲がらなさですが、さらに曲がらなくなったイメージで引っ掛けを気にせずに打てるぐらい曲がらないです。

ヘッドの重さをあまり感じる事なく、もの凄く振りやすかったのも高評価。

タービュレーターの効果なのか?打っていて毎回同じ位置にヘッドが返ってくるような不思議な感じです。

曲がりづらさと安定感を感じられ「これは曲がらないな!」と感じることができるドライバーです。

総合評価

G430 MAXドライバーは多くのアマチュアドライバーにおすすめ出来ます。

はっきり言ってこのクラブより飛ぶモデルはたくさんあります。

ですがこの曲がりづらさと、ミスの強さを持っての飛距離なら現状NO1だと言えます。

飛ぶけど曲がる。

曲がらないけど飛ばない。

どちらかに突出するクラブが多いですが、両方で平均点以上というクラブはPINGぐらいではないかと思います。

曲がらない代名詞のクラブに飛びとミスの強さを持った非常にいいクラブです。

G430 MAXドライバーが合う人・合わない人

合う人 合わない人
・とにかく曲がらないドライバーがほしい

・ドライバーの安定感が欲しい

・競技ゴルフでスコアを出したい

・とがったスペックが嫌
・一発の飛距離がほしい

・しっかりした操作性が欲しい

・タービュレーターが嫌

・低スピンドライバーが良い

・ドライバーのスライスが多い

打感・打音 

今作のG430ドライバーで一番変わった所がこの打感と打音です。

PINGといえばかなりの高音で弾きが強いイメージのドライバーではないでしょうか?

ですが今回のG430ドライバーは打感も打音も全く違って、好感がもてます。

打感はフェースに一瞬喰いつく感じがあり、玉持ちが良くなった印象。

フェースに一瞬くっついてそのあとはPINGらしい弾き感で飛んでいきます。

PINGは硬い打感ですが今回のくっつく感じが柔く、今までにはない打感です。

打音についても過去には金属音に近いほど高音のシリーズもありましたが、今回は落ち着いた音で誰もが違和感のない打音になっています。

スピン量と球の高さ

低スピンモデルが多い中、決して低スピンなモデルではありません。

適度にスピンは入りこの適度が、曲がりの少なさや飛びの恩恵を受けている感じです。

球は非常に上がりやすく、これはPINGらしいです。

ヘッドの捕まり

捕まりのいいクラブではありません。

ヘッドが自然と返ってくるタイプではなく、動かないヘッドなのでクラブの癖を掴めば使いやすいドライバーになります。

構えやすさ

460ccのヘッドサイズですが、若干ですが小さく感じます。

タービュレーターが気になる人もいますが、全体的にしまって見えて構えやすいです。

振りやすさ

今作のG430 MAXはヘッドが軽く感じます。
(ちなみに前作のMAXはD3でしたが、今作はD2になっています)

そのせいか非常に振りやすく、トップからダウンまでの位置で毎回同じ位置にヘッドが返って来てくれる感じがします。

タービュレーターとヘッド後方にも同じようなものがあるので、空力効果で振りやすくなっているのかもしれませんね。

G430 LSTドライバーの評価

G430 LSTドライバーはかなり手強いドライバーです。

捕まえる技術がないと右に滑っていきます。

ですがOBになるほど右に行くわけではないので、そこはさすがPINGだなと思いました。

飛距離も決して出ないわけではないので、ドンピシャでハマる人には曲がらないで飛ぶといった最強のドライバーになるんじゃないでしょうか。

総合評価

G430 LSTドライバーはハマる人には最強のドライバーになりそうです。

左が怖い人にもオススメで、飛距離を求める人にもいいでしょう。

ある程度技術がないと難しさを感じますので、安定性を求めるならMAXをオススメします。

G430 LSTドライバーが合う人・合わない人

合う人 合わない人
・左が怖い場合

・ある程度飛距離が欲しい

・ロースピンで曲がらない

・小ぶりのヘッドが好き
・ボールを捕まえられない人

・小ぶりなヘッドが苦手

・ヘッドスピードが遅め

PING TOUR 2.0 BLACKを使えば最強に左が怖くないハードヒッター用になります。

打感・打音

G430MAX同様、打感は前作と比べてかなり良くなっています。

また、G430MAXと比べて打感は少し潰し感があるように感じます。

打音も少しパカッとした打音になっています。

クラウン後方にカーボンを使用しているので、その影響で打感と打音が変わってると思いますが、打ち比べないと分かりませんので気にするレベルではないです。

スピン量と高さ

G430 MAXと比べてスピン量は少ないです。

ですが他のメーカーのロースピンモデルに比べるとスピンは入ります。

スピンが入る分飛距離は落ちますが、安定に関してはピカイチです。

ボールの高さも出て決して上がりにくいモデルではありません。

一発の飛びではなく安定して飛距離が出るモデルです。

ヘッドの捕まり

捕まりに関してはかなり捕まらなかったです。

右に滑るボールが多く、自然と捕まるタイプではないので、自分でしっかり捕まえられる人にはかなりの武器になると思います。

左が怖い人にもオススメでドローヒッターの人にはいいドライバーになるでしょう。

構えやすさ

G430MAXは460ccですが、LSTは440ccなので小ぶりです。

ですが不思議と小さいとあまり感じません。

クラウン後方のカーボンの部分もそれほど気になりませんね。

小さく見えずにカーボンも気にならなかったので、上手く作っています。

構えた時にプレッシャーを感じにくいのはメチャクチャいいですよね。

振りやすさ

PING TOUR 2.0 CHROMEは手元のシナリを感じられ、タイミングが取りやすいです。

65Sはやや軽めに感じ、やや先が戻って来てくれます。

75Sもやや軽めに感じ、65よりは粘りを感じます。

PING TOUR 2.0 BLACKもやや軽く感じますが、全体的に固くかなりハード。

軽硬のパリッとした感じで、ハードヒッターでちょうどいいです。