自分に合うゴルフレッスンの選び方~6つのポイントを意識すべし~

「どのレッスンを受けようか迷っている」
「いいコーチの見極め方がわからない」

こんちには、FOLG編集部のミキです。

ゴルフは難しいスポーツであり、独学で勉強しても思ったように上達しないことがよくあります。

そういう私も昔は一人で毎日練習場に通っており、年間10万円以上のお金をどぶに捨てていました。

今では「さっさとレッスンを受けていれば良かったな」と思っています。

その方が結果的にコスパも良かったですし、上達スピードも上がっていたはずです。



とはいえ、「どんなゴルフレッスンでもいいのか?」と言われるとそれもまた違ってきます。

アメリカのデータですが、ゴルフレッスンを受けてスコアやスイングが改善するのは全体の約30%ほどだそうです。

つまり、ゴルフレッスンにも良し悪しが存在するわけですね。

よって、レッスン選びを慎重に行わないと、私のようにお金をどぶに捨てる羽目になってしまいます。



「そんなこと言っても、どうやっていいレッスンを見分けたらいいの?」

と、疑問に思うかもしれません。

実はいくつかのポイントをおさえておけば、いいレッスンを見つけやすくなったり、お金を捨てるだけの悪いレッスンを避けることができようになります。

この記事では読者の皆様のゴルフスキルが上達するように、「いいレッスンの選び方」と「いいインストラクターの見分け方」を中心に解説していきます。

この記事を書いた人

Miki/FOLG運営者
ウェブサイトを運営しながら、ゴルフショップで修行中の身。本業は自営業。大阪府在中、ゴルフ歴10年~、アベレージスコア90前後、ベストスコア84

自分に合うゴルフレッスンの選び方 6つのポイント

ただ何となくゴルフレッスンを受けに行っても、そのレッスンが本当にいいものかどうかを判断するのはかなり難しいです。

自分なりにいくつかチェックポイントを作ったり、自分自身の課題を明確にしておくことで、自分に合うゴルフレッスンが見つけやすくなります。

ここでは、良いレッスンの選び方やレッスンを受ける前に準備しておいた方がいいポイントを解説しています。

自分に出やすいミスショットを知る

ゴルフはミスをする確率が非常に高く、たとえプロゴルファーであっても自分の思い通りの球を打てることはごくまれです。

そのため、ゴルフはミスショットするのが当たり前という考え方を持つ必要があります。

そして、ゴルフスコアをよくするためにはナイスショットをする方法ではなく、ミスショットを減らす方法をレッスンしてもらいましょう。

この考え方はとても大事ですし、生徒のミスを減らせるインストラクターはいい先生であると言えます。



また、ミスショットが減ると自然とナイスショットの確率も上がりますし、ミスの幅を減らすことでスコアも上手くまとまるようになります。

そして、レッスンでは自分のミスショットが見た目で改善されたときに一番効果を実感しやすいです。

それがモチベーションアップにもつながりますし、さらに上達しようとゴルフがどんどん楽しくなっていきます。

インストラクターとうまくコミュニケーションが取れるように、事前に自分はどういうミスショットが多いのか?をしっかりチェックしておくようにしましょう。



ちなみにゴルフで起きやすいミスショットの代表的なものには

  1. スライス・・・飛び出した方向より右に曲がっていく
  2. フック・・・飛び出した方向より左に曲がっていく
  3. トップしやすい・・・ボールの頭を叩いて低いボール
  4. ダフリやすい・・・地面を叩いて飛ばない
  5. ドライバーの球が上がらない
  6. アイアンが飛ばない



などが挙げられます。

これらを意識しながら、ラウンド中や練習中にどのようなミスショットや曲がりが出やすいかチェックするのがおすすめです。

*そもそもフック・スライスがよくわからないという場合はこちらの記事をチェックしましょう。
ゴルフボールが飛ぶ方向や曲がり方を解説~スライス・フックの原因がわかる~

スクールタイプかマンツーマンか

ゴルフレッスンには大別してスクールタイプかマンツーマンタイプが存在し、どちらを選ぶかでレッスン内容がかなり変わってきます。

まず、スクールタイプ(グループレッスン)とマンツーマンタイプでは、レッスン時間と自主練時間の比率に大きな差があります。

基本的にスクールタイプはインストラクターが付くレッスン時間が短めであることが多いです。

ポイントやドリルなどをレッスンした後に、自主練時間を多く確保する傾向があります。

逆にマンツーマンレッスンではレッスン時間が長く(というか付きっきり)なります。



自分がどちらを選ぶべきかは次の表を参考にしてください。

スクール(グループ)
  • 反復練習が必要な初心者
  • そもそもあまり練習にいけない人
  • レッスン費用を安く抑えたい
マンツーマン
  • 自分の課題や練習方法に迷っている
  • 練習時間や場所は自分で確保できる
  • 費用関係なく最短で上達したい人

目標や期間を決めておく

ゴルフ上達を目指すうえで目標を設定しておくことは大事です。

モチベーションアップにもつながりますし、「結果を出すためにどうすればいいのか?」を自分で考えるようになるためです。

そして、レッスンを選ぶ基準にも目標設定は少なからず影響してきます。



簡単に言うと、”100切りを目指すゴルファー”と”80切りを目指すゴルファー”では求めるレッスンの内容が変わってくるということです。

とりあえず100切りでいい場合はグループレッスンの方がコスパが良いかもしれませんし、最終的に70台を目指すのであれば初めからマンツーマンレッスンを受けた方がコスパが良くなる場合もあります。

また、同じ100切りを目指すにしても、それを「半年以内に実現するのか?」または「3年以内に実現するのか?」では、まったくレッスンの取り組む内容が変わってきます。

目標設定は個人の自由ですが、その目標からレッスンを選ぶことがとても大事です。

通いやすい範囲で選ぶ

ゴルフレッスンはできるだけ間があかないように通い続けることが大事です。

レッスン間で時間が空いてしまうと、内容を忘れてしまったり、スイングが身に付くまで時間がかかりやすくなります。

自分で練習時間をしっかり確保できている場合はそこまで影響がありませんが、レッスン時間がメインの練習タイムになる場合は”通いやすさ”に注意が必要です。

また、レッスンの中には”通い放題プラン”があるものもあります。

当たり前ですが、できるだけ場所の近いレッスンの方が通いやすくなりますし、上達するスピードも上がりやすくなります。

コストパフォーマンスを考える

業者によって差はありますが、基本的にレッスン費用は高額になる場合が多いです。

また、レッスン単価が安いからと言って、必ずしもコスパが良くなるわけではないことに注意しましょう。

たとえば、違う業者に100切りするまで通っていたとして、

安いA社 高いB社
レッスン単価 1万円/月 3万円/月
通った期間 12カ月 3カ月
トータル金額 12万円 9万円



の場合、レッスン単価の高いB社の方がコスパが良かったということになります。

実際にレッスンが終わってみれば、こういう結果になっていたなんてことはよくあります。

「安物買いの銭失い」とまでは言いませんが、レッスン料だけで判断するのはやめておいた方がいいですね。

ラウンドレッスンがあるかどうか

別料金がかかる場合がほとんどですが、ラウンドレッスンを行ってもらえるかどうかも、レッスン選びで重要です。

特に初心者ゴルファーはラウンドのマナーなどを一緒に教えてもらえますので、ぜひラウンドレッスンを活用してください。

レッスンであれば、しっかり時間をかけれますし、気にせずいろんなことをインストラクターに質問できます。

また、中級者以上のレベルであっても、コースマネジメントをレッスンしてもらうことが可能です。

ライごとの打ち方やグリーンの攻め方、スコアをまとめる考え方など、プロに教えてもらうと得るものがたくさんあります。

自主練で復習できるか

一部のレッスンではアプリなどでレッスン内容が振り返れるようになっています。

短期間で上達するためには、自主練習の時間がとても大事です。

その際、レッスン内容を忘れて「どんどん方向性がズレていく」ことがよくあります。

我流で練習してしまうと、逆に下手になってしまうことがあるので注意が必要です。

特にレッスン回数が月に1~2回の人は自主練するときに注意したいです。

不安があるなら、レッスン・ドリルの内容をメモしたり、アプリなどを活用するようにしましょう。

インストラクター選びのポイント

ここからはレッスンしてくれるインストラクターの選び方を解説していきます。

たとえ、レッスン業者が素晴らしかったとしても、インストラクターがポンコツだと意味がありません。

しっかり自分のレベルアップをサポートしてくれるインストラクターなのか?をチェックしましょう。

理論的にわかりやすく説明できるか

ゴルフを上達するうえで「ボールが曲がる原理」や「ミスショットしたときにクラブがどういう動きをしていたのか?」を理解することはとても大事です。

スイングではよく体の動きに注目がいきますが、その前にボールとのコンタクト(インパクト)やクラブの動かし方の方が100倍大事になります。

そのため、

  1. なぜボールが右に(左に)飛んだのか?
  2. なぜ大きく右に(左に)曲がったのか?
  3. なぜボールが上がらなかったのか?
  4. なぜシャンクしてしまったのか?
  5. なぜダフってしまったのか?



これらを論理的で物理的にしっかり解説してくれるインストラクターを見つけることが大切です。




残念ながら、ゴルフレッスン業界ではこういった基礎的な知識を勉強しないままインストラクターをやっている人が結構います。

あり得ないかもしれませんが、ゴルフがある程度上手ければ誰でもできてしまう職種なのです。

そのため、いいインストラクターであるかどうかを自分でしっかり確かめなければなりません。

コツとしては、自分がミスショットしたときに次の質問を投げてみましょう。

「なんでこれは右に曲がったんですかね?」

これに対して

「ダウンスイングで体が開いたからですね~」

こんな回答をするインストラクターは絶対にやめてください。

質問の答えになっておらず、回答が意味不明だからです。




ちゃんと、

「フェース面が右を向いてインパクトしたから」
「クラブパス(軌道)がアウトサイドインになっているから」

と、基本的なことをしっかり解説してくれるインストラクターを選びましょう。

球筋を決めるのはボールとクラブです。

クラブをどう動かすか決めるのに、体の使い方があるのです。

体ばかり意識して、クラブを省略してはいけません。

押し付けてくるインストラクターはNG

ダメなインストラクターの中にはあなたのスイングやミスショットのヒアリングせずにそのまま自分のスタイルを押し付けてくる人がいます。

それでゴルフが上手くなれば何も問題ありませんが、スイングを身に着けるまでかなり時間がかかってしまい、効率が非常に悪いです。

お金と時間に余裕があればやってもいいのでしょうが、そんな人はほとんどいません。



ゴルフは身長や体重、腕の長さなど、個人差が出やすいスポーツです。

万人に合うスイングなど存在するわけもなく、人それぞれ個性があっていいのです。

いいインストラクターはその個性を尊重しつつ、ショットやスイングの改善をサポートしてくれます。

自分のスタイルを押し付けるようなインストラクターに十分注意してください。

体験レッスンはいっぱい受けろ

「絶対にこのレッスンを受けたい」という希望がない限りは、できるだけいろんなところで体験レッスンを受けましょう。

なぜなら、レッスン業者の評判は良くても、中にはダメなインストラクターが混ざっていることがよくあるからです。

また、自分とコミュニケーションが取りにくかったり、意思疎通の相性が悪いインストラクターもいます。

レッスンがいいかどうかは実際に体験してみないとわかりませんし、話しやすいインストラクターかどうかは、会ってしゃべってみないと判断できません。



だいたいのレッスン業者は

「当日入会で○○%OFF」
「その場で契約すると、入会金が無料になる」

など、魅力的なオファーを出してきます。

しかし、それでもいろんな体験レッスンを受けてから、最終的に行くところを決めるべきだと私は考えています。

当日入会を断って損する金額は1~2万円程度です。

しかし、安易に決めてミスったレッスンを受けてしまうと、5万円以上のもっと大きい金額を損してしまいます。

あまり目先の金額にとらわれず、「近所の体験レッスンをすべて受けきる」ぐらいのスタンスで臨みましょう。

その方が自分に合うゴルフレッスンを確実に見つけられるようになりますよ。