「ゴルフ関係の仕事がしたいな~」
「キャディの仕事ってしんどいのかな?」
こんちには、FOLG編集部のミキです。
いつもゴルフ場でプレーしていると、そこで働くスタッフさんやキャディさんの仕事ぶりを目にすることがあります。
そして、私はその仕事ぶりを見て「いろいろとたいへんそうだな」と感じてしまいます。
キャディさんの仕事は世間一般的な仕事に比べると、お給料などの待遇面でも”決して高いとは言えない(むしろ安い)分類に入る”と思われています。
しかし、外から見える仕事ぶりや職場環境は違いますし、実際キャディになって働いたときに感じることは全くの別物です。
そして、給料が多いかどうかも人によって感じ方はさまざま。
また、周りからはよく見えない仕事の大変さなどももちろんあるでしょうし、逆にキャディという仕事をすることによって得るものもたくさんあります。
私自身が今回”キャディさん”という仕事に非常に興味を持ちましたので、クラウドワークスの機能を利用して「現役のキャディさん」や「キャディ経験者の方」に直接インタビューをしてまいりました。
「キャディという仕事に興味がある」
「ゴルフ場で働きたい」
という場合に非常に参考になる内容だと思います。
Miki/FOLG運営者
ウェブサイトを運営しながら、ゴルフショップで修行中の身。本業は自営業。大阪府在中、ゴルフ歴10年~、アベレージスコア90前後、ベストスコア84
キャディさんへのインタビュー
20~40代の男女10名のキャディ経験者の方に協力していただき、7問の質問をインタビューさせていただきました。
内容が重複している部分やボリュームの関係もあり、個人的に参考になるなと思った意見や偏りがあった意見をピックアップしています。
問1どうしてキャディの仕事を始めましたか?
ゴルフ場でキャディの仕事をすることになったきっかけを聞いてみました。
- 知人や親の紹介で興味を持ったから
- もともとゴルフに興味があったから
- たまたま求人情報を見て
という回答が集まりましたが、中には一般企業に勤めていたけどゴルフに関わる仕事がしたくて転職した方もいました。
また、大学のゴルフ部とゴルフ場のつながりでバイトされていた方もいらっしゃいます。
ちなみに、その方いわく「部活の一環で強制」だったそうです。
問2キャディの仕事にやりがいはありますか?どういったところにやりがいを感じますか?
仕事のやる気や達成感に関わる項目になります。
「ゴルフが好きですしお客様も喜んでくれるので、会話をしながら回るのは楽しかったです。」
「自分のコースアドバイスによってお客さんから褒めてもらえるときです。」
と言ったように業務がお客さんと関わるものですので、お客様に対してやりがいや達成感を感じることが多いようです。
面白かった回答としては
「ビジター主体の時は、落伍者を出さずにラウンドが出来た時は達成感がある。メンバーばかりの時は、意図的に前の組に撃ち込むのを阻止できた時。接待ゴルフは始球式が無事に前に進んだ時に安心感が湧く。プロの練習ラウンドはひたすら無に徹する。でも1番は、全員が笑顔でラウンドを終えた時です。」
というものです。
やはり、ゴルフの経験歴やラウンドの目的をしっかり意識することが大切ですね。
問3具体的な業務内容を教えてください
実際に働く仕事内容に関する質問です。
こちらはゴルフ場によって多少変わると思いますので、参考程度にしてください。
基本的に
- ラウンド中のお客様のサポート
- カートの清掃や雑務
と言ったことがメインのお仕事になります。
そして、ラウンドのサポートは
- カートの運転
- コース情報のアドバイス(風やOBゾーン、グリーンなど)
- ボールを探す
- ゴルフクラブ運び
- ショットした後の目土
という内容でした。
お客さんのショットに合わせてゴルフクラブを渡してあげなければなりませんが、それをやるには「お客様のゴルフクラブをすべてチェックする(覚える)」必要があります。
また、コース情報のアドバイスにはある程度ゴルフの知識が必要です。
間違った情報やあやふやな回答をしてしまうと、お客さんに怒られたり、信用を失ったりします。
キャディの仕事で一番つらいのがこの部分かもしれませんね。
問4休みは多いですか?少ないですか?
休日に関するインタビューです。
個人的にゴルフ場は「人手不足」なので休日がかなり少ないのかなと思ってたんですが、実際は「休みが多い」と答えた人が大半でした。
シフト制なので休みが多い、土日出勤なので、、、など、出勤日数を自分のペースで調整できることが大きいようですね。
フルタイムで働いている人は
「シーズンによっては休みが多くなります。平日に休みが来て、土日はほぼ休めることはないです。セルフのゴルフが少ないゴルフ場なので常に人手不足でした。」
という感じで、私の予想と同じでした。
ですので、派遣・バイト勤務とフルタイム勤務とではだいぶ休みやすさに違いがありますので、注意が必要ですね。
また、業務中の休み時間などは
「ラウンドが午前と午後にわかれているので、その間に休みはあります。しかし、ラウンドの時間によるので、毎日の休みの時間帯は一定ではありません。午後のラウンドが終わるとその日の業務が終わりなので、1日の拘束時間は少なめです。」
といった流れになるようです。
問5職場環境はどうですか?(福利厚生や給料についてです。)
こちらの質問も個人的には「給料が少なめで待遇が悪い」という印象を持っていましたが、実際は逆に感じる人が多かったです。
- 給料は妥当
- ラウンドの割引がある
- 食事の補助がある
という回答がありました。
ただし、フルタイムで働いている方やバイトの方はそうでもなかったようで、
- 日給以外何もない
- 時給が安かった
- 福利厚生などなかった
という厳しい意見もあります。
職場環境について答えてくれたのは一人だけで
「詰所はあまり綺麗ではありませんでした。おばさんたちが多くいたのを覚えています。おばさんたちは小綺麗に掃除してくれていました。拘束時間が少なかったのでその分給料は少なかったです。」
という回答でした。
問6キャディをやっててよかったこと・悪かったことはありますか?
〇やっててよかったこと
- お客さんに喜んでもらえる
- ゴルフ場が安く使える
- お客さんといろんな話ができる
- ゴルフに詳しくなれる
- 運動になる
- 自然の中を歩けて気分が良い
- お客さんが差し入れをくれる
〇悪かったこと
- 日焼けをする
- お客さんに怒られることがある
- 夏場の熱中症
- マナーの悪いお客さんもいる
- 雨が降っている日の作業がつらい
問7どうやってキャディに採用されましたか?どうやったらキャディになりやすいですか?
どういう人がキャディに向いているか、キャディになりたい場合はどうすればいいのかという質問です。
- ゴルフの知識がある方がいい
- お客様とのコミュニケーションがうまいほうがいい
という部分はあった方がいいなというぐらいでして、基本的にキャディの仕事を始めるのにスキルなどは必要ないという意見が多かったです。
また、実際にキャディに採用してもらうためには、
- 求人情報を見る
- 知り合い経由でゴルフ場に連絡する
- 直接ゴルフ場に連絡する
方法がメインとなるようです。
「特別働きたいゴルフ場が決まっていない」場合は、派遣会社や求人情報を見て勤務先を比較するのがおすすめになります。
プロのキャディを目指すなら
これまでキャディさんの仕事に関するインタビュー結果を紹介してきました。
実際に働かない限り知ることはなかった内容も多いですので、非常に参考になったんではないでしょうか。
キャディの仕事に興味がある場合はこれらの情報をもとに、各求人情報をチェックしていきましょう。
また、キャディの仕事に興味がある人の中にはプロキャディという職業に憧れがあるでしょう。
その場合は日本プロキャディー協会という組織で”プロキャディを育成するための講習”などを実施していますので一度チェックしてみましょう。
必ずしもプロキャディとしてのキャリアが約束されているわけではありませんが、いきなりプロゴルファーに営業をかけるよりかはかなり現実的です。