
「ドライバーでもっと飛ばしたい」
「どうやったら飛距離が伸びるようになるかな」
こんにちは、FOLG編集部のミキです。
ドライバーショットはゴルフの花形です。
みんなが見ている中、ビシッと決めると非常に満足感がありますよね。
とはいえ、「どれだけ飛距離があってもスコアがまとまらないと意味がない」と言われることもあります。
しかし、実際のところゴルフスコアをまとめる点においても飛距離のアドバンテージは非常に大きいです。
ちなみに別記事で100切りに関するアンケート調査を行った結果、ドライバーの平均飛距離がより飛ぶ方がいいスコアを出している傾向がありました。
ゴルフは非常に難しいスポーツ。 基本パー72でコース設計されていますが、スコア72以下でラウンドできる人はほとんどいません。 いいスコアを出すことだけがゴルフの楽しみ方ではありませんが、それでも100切りを意識するゴルフ …
このようにドライバーの飛距離は飛ぶに越したことはないですし、ビッグドライブしたときの満足感はゴルフの醍醐味であると言えます。
しかしながら、ドライバーの飛距離はそう簡単にアップしてくれません。
ただ闇雲に練習してもドライバーの平均飛距離は全く伸びないのです。
それはこの記事を読んでいる読者さんもよくご存じのはずです。
この記事ではそんなドライバーの飛距離アップに大切な知識やドライバーの飛距離をアップさせる方法をご紹介しています。
ボールの飛距離を決める飛ばしの3要素
ドライバーショットした時に”ボールが飛んでいく距離”を決める要素・要因についてしっかり理解しましょう。
これを知ることで「自分の何が悪くてボールが”飛んでいないか”?」を判断するヒントになるためです。
まず、ボールの飛距離には3つの要素が関係しています。
これらは飛ばしの3要素と呼ばれ、
- ボール初速
- 打ち出し角度
- スピン量
によって、ドライバーの飛距離が決まってきます。
①ボール初速
ボールとクラブがインパクトすると、クラブに叩かれた衝撃でボールは勢いよく飛び出していきます。
その飛び出した時のスピードを”ボール初速”と呼んでおり、この初速の大きさがボールの飛距離に影響してきます。
そして、このボール初速の数値が大きければ大きいほどより遠くへボールが飛んでいきやすくなります。
ボール初速を上げるためには”クラブからボールに伝える力をどんどん上げていく”必要があります。
より大きい力でインパクトすればボールの飛び出すスピード(ボール初速)が上がっていくというわけです。
ドライバーショットを飛ばしたければ、このボール初速も上げていく必要がありますが、それには3つの要素が大きく関係しています。
- クラブの反発係数
- ミート率
- ヘッドスピード
クラブの反発係数
クラブヘッドの反発係数が大きければ大きいほど、同じ力でインパクトしてもボール初速が速くなります。
例えば、”何もない地面からジャンプする”のと”トランポリンを使ってジャンプする”のとではまったくジャンプの高さが変わってきますよね。
それと同じようなイメージです。
クラブヘッドの反発係数はクラブの構造や素材などで決まります。
そして、この反発係数はゴルフルールにより上限が決められており、基本的にどのメーカーも上限ギリギリでドライバーを設計しています。
そのため、反発係数を上げて飛距離を伸ばすことは不可能ですが、注意したいのはその逆の方です。
状態の悪いドライバーや悪質なコピー品などまともな反発係数が出ないドライバーも世の中には存在します。
可能性の一つとして、”そもそもドライバーが悪くて飛んでいない、、、”ということもあり得ますので、十分注意しましょう。
ミート率
ミート率とは”クラブの運動エネルギーがどれだけボールに伝わっているのか”を表す指標になります。
このミート率が高くないとどれだけ強く速く振ってもボールは効率的に飛んでくれません。
ちなみにこのミート率は
ボール初速÷クラブヘッドスピード
で計算される係数になります。
ミート率に影響するのはボールがクラブフェースのどの部分に当たっているか?(芯を捉えているのか)や、インパクト時の衝撃をどれだけ受け止められているか?などが関係してきます。
ヘッドスピード
クラブのヘッドスピードとはクラブを振る速さを表しています。
ボールに働くエネルギーを大きくするためには、長く・重たく・速い力でボールを強く叩く必要があります。
このうち、ドライバーの重量は300g前後でほとんど差がないようになっていますし、長さも上限が決まっています。
そのため、ゴルファーがボール初速を上げようと思うとヘッドスピードを上げる必要が出てくるわけですね。
②打ち出し角度
打ち出し角度とはインパクトしたときにボールがどの角度(高さ)で飛び出していくか?を表した数値になります。
遠くへ飛ばそうとするとできるだけ高いほうがいいのかと思うかもしれませんが、実際のところはそうでもありません。
打ち出し角度が大きすぎると、球が上にどんどん上がっていくだけですしボールが前に進みません。
逆に打ち出し角度が低すぎると、ゴロ球になってしまい地面の抵抗をモロに受けます。
そのため、打ち出し角度には程よい数値が存在するのですが、その適した数値というのは”ボール初速”と”スピン量”が関係してきます。
一概に何度がいいと断言はできないのですが、大体14~15°が目安になってきます。
③スピン量
ここでいうスピン量というのは、ボールが逆回転する(バックスピン)ことを指しています。
このバックスピンも打ち出し角度と同様にゴルフボールの飛距離にかなり影響を与えます。
ちなみにゴルフボールにバックスピンがあることで浮力が生まれ長い滞空時間でボールが飛んでいきます。
しかし、バックスピンが多すぎるとその分”空気抵抗“も大きくなるため、単純にバックスピンがかかればいいというものでもありません。
やはり、打ち出し角度と同じでスピン量にも適切な値というのが存在します。
目安としては2,000~2,500rpmが理想値となりますが、これも一概にこれが良いという数字を断言することはできません。
ちなみに最近はできるだけスピン量が少ないほうがいいとする傾向があります。
(ロースピンタイプのドライバーが良く出てくるようになりました)
ただし、ボールを上げるのが苦手な人がロースピンタイプのヘッドを使ってしまうと、いよいよ棒球になってしまいますのでその点はしっかり注意しておきましょう。
ドライバーの飛距離に関する知識まとめ
ここまでドライバーの飛距離を決める要因について解説してきました。
大事なのは
- 飛距離に影響する飛ばしの3要素
- ボール初速を上げるにはヘッドスピードとミート率が大事
- 打ち出し角にはボール初速とスピン量が関係する
- スピン量は少なめの方がいいが、少なすぎると球が上がらない
となります。
最大飛距離を目指す3つの方法
飛ばしの3要素を頭の中に入れながら、これからご紹介する3つの方法をチェックしましょう。
方法① 練習器具を活用する
ゴルフ練習器具の中にはヘッドスピードアップを目的としたアイテムが多数あります。
練習器具のメリットは、
「どうすれば効率的に速くクラブを振れるのか?」
がわかるようになることです。
さらに練習器具を活用すれば、ゴルフ練習場に行かなくても自宅でトレーニングできるようになります。
もちろん、練習場に行ってマン振りすることも大事ですが、あえてボールを打たないことでわかることも結構あります。
練習器具ですので効果が実感できるまでに多少の時間がかかりますが、一番シンプルで効果的な飛距離アップの方法です。
ちなみにFOLGではおすすめのヘッドスピードアップ練習器具をご紹介しています。
気になる場合は一度チェックしてみてください。
「ドライバーのビッグドライブが出た時の感触が忘れらない」 「ドライバーを飛ばしてゴルフ仲間をびっくりさせたい」 「練習器具はたくさんあるけど、どれを選ばいいのわからない」 こんちには、FOLG編集部のミキです。 「ゴルフ …
方法② スイングを改造する
ドライバーはティーアップしてボールを打ちますが、それゆえアイアンショットとは決定的に違う点があります。
それはダウンブローかアッパーブローかという点です。
スピンをかけてグリーンで止めたいアイアンショットはダウンブローでいいのですが、ドライバーショットはアッパーブローで打つ方がより効率的に飛ばせます。
打ち出し角度を適度に保ちながら、バックスピン量を減らすにはアッパーブローで打つ必要があり、そのためにはスイング改造が必要になってきます。
そして、もともとダウンブローで打っていた人がアッパーブローに変更できると、劇的に飛距離が伸びる場合があります。
20~30ヤードぐらい平気で変わりますし、それぐらいゴルフスイングというのが大切だということですね。
ただし、スイングの改造に関しては我流や独学でやるのはあまりお勧めいたしません。
できれば、レッスンやコーチを活用するようにしましょう。
また、自分のスイングデータが正確にわかるようなシミュレーターがついている場所で測定することも非常に大事です。
クラブパスや入射角、打ち出し角度・スピン量などをあらかじめチェックしておきましょう。
これで自分がダウンブローなのかアッパーブローなのかしっかり判断することができます。
ちなみにもともとアッパーブローの人がさらにアッパーブローで打とうとすると、逆にスピン量が増えて球が吹き上がってしまうようになります。
こうなると逆効果になってしまいますので、あらかじめ自分のスイングをチェックしておくことが非常に大切ですよね。
方法③ 高反発ボール・ドライバーを使う
ボール初速を決めるのにドライバーの反発係数が大切だということを解説してきました。
そして、その反発係数にはルールの上限があるのですが、それを意図的に超えたドライバーやボールが存在します。
これらを高反発ボールや高反発ドライバーと呼んでいます。
高反発ボールや高反発ドライバーはゴルフルールに違反しているので競技ゴルフで使用することはできません。
(プライベートのゴルフで使用する分には何も問題はありません)
しかしながら、飛距離アップの効果は絶大です。
高反発ボールと高反発ドライバーを組み合わせると”プラス30ヤード”も平気で狙え、40ヤード以上飛距離が伸びてもまったく不思議ではありません。
少しズルをしているような感覚になるかもしれませんが、手っ取り早くラクに飛ばせるようになるのがこの方法の最大のメリットです。
選択肢の一つとして持っておくのもアリですよ。
〇おすすめの高反発ボール
「最近なんだか飛距離が落ちてきたな~」 「筋トレとかスイング改造は難しいし、なんとかラクにドライバーの飛距離が伸ばしたい!」 「高反発ボールって実際のところ、ほんとにちゃんと飛ぶのかな?」 こんにちは。 【FOLG】運営 …
〇おすすめの高反発ドライバー
「最近ドライバーの飛距離が落ちてきたな、、、」と感じることはないでしょうか。 ゴルフスイングは全身を使う運動であるため、筋力の衰えや柔軟性の悪化によりヘッドスピードが落ちることがよくあります。 もちろんボールが飛ぶ距離に …
番外編 フィジカルをアップする
フィジカルアップは結果が出るまで一定の時間が必要ですし、やり続けるのが非常に難しい方法です。
しかしながら、ヘッドスピードアップの最終手段は肉体改造であり、ドライバーの最大飛距離を目指すには避けては通れない道となります。
ゴルフに必要な筋肉は
- 握力・・・クラブのしなりに関係
- 前腕・・・手首の動き、リリースの速さ
- 背筋・・・切り返しなど、クラブを引っ張る動き
- 脚力・・・腰の回転スピード
- 腹筋・・・上体と下半身の連動、軸の安定
となります。
可能であればジムに通ったり、トレーナーをつけることがベストです。
しかし、ゴルフの練習時間もありますのでそこまで時間を確保するのが難しい場合もあります。
その場合はメジャーな筋トレである腕立て・腹筋・背筋・スクワットがおすすめです。
コツとしては回数を少なめにゆっくり深く筋トレすることです。
例えば、腕立ての1回を30秒かけてゆっくり深くやる、、、と言ったイメージですね。
ゴルフの基礎体力を補うためにも筋トレは非常に有効です。
習慣化や継続するのに苦戦するかもしれませんが、覚悟を決めて頑張りましょう。
まとめ
ここまでドライバーの飛距離アップに関する情報をまとめてきました。
基本的には
- ボール初速を上げる
- 適切なスピン量に調整
- 最適な打ち出し角度を見つける
ことでドライバーの飛距離アップが狙えます。
また、それを実行するのに
- 練習器具を活用する
- スイングを改造する
- 高反発ドライバー・ボールを試す
という、3つの方法があることもご紹介してきました。
そして、途中でも説明しましたが、まず最初にやるべきことはスイングやショットのデータを取ることです。
その際におすすめなのがドライバーやシャフトのフィッティングを受けることです。
フィッティングでは完全にデータを取ってもらえますし、診断自体は基本無料で受けれます。
クラブを変えることでヘッドスピードやスピン量・打ち出し角度が変わる場合もありますので、一度フィッティングを検討されてみてはいかがでしょうか?