
「スリクソンの新しいドライバーとても良いらしんだけど、購入しようか迷っている」
「ZX5 MKⅡドライバーって何がいいのかな?」
こんちには、FOLG編集部クラブ担当のパンチショットです。
スリクソンZX5 MKⅡドライバーが2022年11月に新しく発売されました。
発売からあまり時間が経っていませんが、強力なライバルがいるなか、ZX5 MKⅡドライバーはなかなかの高評価を得ています。
個人的にもスリクソンの新作クラブが気になりましたので、早速試打レポートをまとめてみました。
〇ZX5マーク2ドライバー
パンチショット/FOLG編集部
千葉在住のサラリーマンゴルファー。
ベストスコア:78、ドライバー飛距離:280y
ZX5 MKⅡドライバーの特徴とスペック
まずは簡単にZX5マーク2ドライバーのコンセプトや特徴、スペックをご紹介します。
ZXシリーズの新モデル
前モデルのZXシリーズがプロ・上級者から高い評価を得たことにより、今回のモデルもその流れを引き継いでいます。
「プロゴルファーが試合で使って、しっかり勝てるドライバーを作る」ことが開発チームの狙いだったそうで、松山英樹プロをはじめ、女子プロでは小祝 さくらプロや勝 みなみがZXシリーズのドライバーを使用しています。
ちなみに今回のニューモデルでこだわったのは他社に負けない飛距離だそう。
(数字だけのボール初速ではなく、あくまでプロゴルファーが実際に打って飛ぶドライバーにこだわったそうです)
ですので、試打する場合も飛距離に注目してみましょう。
ZX5マーク2ドライバーの特徴
ZXマーク2シリーズのポイントは以下の3つ。
- インパクト時のたわみを増加
- 高反発エリアが前作より110%アップ
- インパクト時のフェース面の変形を抑える
ヘッドを全体をフルチタン構造にしたことにより、前作よりもヘッドの肉厚が薄くなりました。
そのため、インパクト時のヘッドのたわみが全体的に増加し、ボールの反発効率が増加しています。
また、肉厚の薄さは高反発エリア(いわゆる芯部分)も増加させており、前作よりもミスヒットに強くなっています。
そして、エッジ部分はインパクト時のフェース面の変形を抑えるため、より丸みを帯びたデザインです。
スペック
ZX5マーク2ドライバーのスペックはこちらです。
〇ZX5マーク2ドライバー
ロフト | ヘッド体積 | ライ角 | 長さ | 総重量 | バランス |
9.5 | 460cc | 58.5 | 45.25 | 302 | D2 |
10.5 | 460cc | 58.5 | 45.25 | 302 | D2 |
*ヘッド素材・製法
フェース:チタン(Super-TIX®51AF)
ボディ:Ti-811 Plus
チューニングウェイト:ステンレス(8g)
*グリップ
ツアーベルベットラバー360グリップ(バックライン無し/Golf Prideロゴ入り)
〇純正シャフト:Diamana ZX-II 50 カーボンシャフト
硬度 | 調子 | 重さ(g) | トルク | 9.5° | 10.5° | 9.5° | 10.5° |
S | 中 | 49 | 5.8 | 標準 | 標準 | 標準 | 標準 |
SR | 中 | 47 | 5.9 | 特注 | 標準 | 特注 | 特注 |
R | 中 | 45.5 | 6 | 特注 | 特注 | 特注 | 特注 |
ZX5 MKⅡドライバーの試打評価
ここからは実際にクラブを打った感想や評価を載せています。
打感・打音について
弾くような打感が多い最近のドライバーの中では珍しく、吸い付くような感触。
ボールを潰して押し込めるような感覚があり、(ドライバーながら)軟鉄アイアンまではいきませんがそれに近い感覚がありました。
打音は軽く爽快な音で気になるような音ではないです。
ある意味特徴がない音なので、万人受けというか嫌う事のない音。
ボールを潰して弾く感触のドライバーですが、芯で打った時と打てなかった時の感触の違いが大きいので芯で打つ練習にもなりそうです。
スピン量と球の高さ
打ってみて球がかなり上りやすかったです。
9.5°を試打させて頂いたのですが、シャフトとの相性もあるのかビックリするぐらい上ります。
それでも、しっかり前に球が行くので、飛距離が伸びている感覚でした。
スピン量に関してもある程度スピンは入ります。
低スピンモデルのLSもあるのでそれと比べると入る感覚でしたので、ちょうどいいスピンの量だと思いました。
やや低スピン気味のヘッドではあります。
ヘッドの捕まり
ZXマーク2シリーズの中では、ZX5マーク2の捕まりはそこそこいい感じです。
捕まりはそこそこいいのですが左が怖い感じはなくほどよく捕まる感じです。
純正シャフトが捕まるシャフトなので、その影響が大きい感じもありました。
カスタムシャフトを入れたら、自分の思い通りになりそうです。
しかしヘッドの開閉が少なく、ヘッドが動かないので真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ抜けていく感覚なので曲がりづらいヘッドです。
PINGのドライバーに似てる感じがしました。
もの凄くバランスのいいドライバーだなと思いました。
構えやすさ
最近流行りのマットブラックで、ヘッドに変な癖もなく非常に構えやすいです。
個人的には光沢があるヘッドの方が好きなのですが、このマット感なのかヘッド形状なのか何の問題なく構えられました。
これは個人的な話ですが、ステルスは黒い塊のような感じがして、ローグはマット過ぎる感じで、G430のハイブリットはフェースとトップラインの境目が無いように感じで最近のクラブは構えた時点で違和感がありました。
マットのヘッドに若干苦手意識がありましたが、ZX5マーク2は何の違和感もなかったのでその点も非常によかったです。
シャフト DIAMANA ZX-Ⅱ 50
純正のDIAMANAのシャフトですが手元が固めで中から先が動くシャフトです。
シャフトにフレックス表示があり、手元から4333となっていて数字が高い方が固く、数字が少ない方が柔くなっているのでこの表示から手元から先にかけて柔らかくなっているのがわかりやすくなっています。
ワッグルした時点でしなりを感じられるので、思ったより柔らかく感じるかもしれません。
打ってみるとダウンからインパクトにかけて素直に戻って来てくれます。
急激なしなり戻りは無いのでシャフトでの引っ掛けた打球は出なかったので、先が走るほどの柔らかさではなく均一にしなる感じです。
とはいえしっかり戻って来てくれるので、球は高く上がりました。
ヘッドスピードが45以上の人には柔らかく感じますが、それ以下の人にはヘッドがやや低スピンなのでこのシャフトで高さを出してくれるのでいい相性だと思いました。
全体の感想
まず初見でヘッドを見て、「いい顔だな」と思いました。
マットのヘッドでの比較はローグとなってしまいますが、ローグは構えた時点で「うーーーん」感じでした。
実際打つ時にヘッドをポンッと置くと被ったり、開きすぎたりしないのでその点も良かったです。
このドライバーで一番良かったのは「打感」です。
自分はクラブでも、ボールでも潰す感じがないと嫌なタイプで、ディスタンス系のボールや弾きの強いクラブはファンでは無いので、今回のZX5MKⅡの潰して飛ばす感触はかなりの高評価でした。
この打感に関しては好き嫌いが別れるので、この潰す感じが飛ばない感じがする人もいると思います。
芯に当たった時と、少し外した時の打感と打音が違う点もいい意味でいいなと思いました。
しっかり打てているのか感じる事が出来るので・・・
そして、少し外しても飛距離が落ちずに、曲がりが少なかったです。
特に曲がりが少なかったのが非常に良かったです。
PINGのクラブによく似ている感覚でしたが、PINGより振りやすかったです。
オススメ出来るいいクラブでした。
ZX5 MKⅡドライバーはどんな人におすすめか?
あくまで個人的な意見ですが、ZX5マーク2ドライバーが合う人・合わない人を紹介します。
ZX5マーク2が合いそうな人
ヘッドスピードが43ぐらいまでならDIAMANA ZX-Ⅱシャフトを使えます。
- 先調子が好きな人
- スピンが多くて飛距離をロスしている人
- とにかく真っ直ぐ打ちたい人
- 打感を求めてる人
比較的多くの人にオススメ出来るドライバーです。
ZX5 MKⅡ が合わなそう人
- 簡単なクラブがいい人
- スピンが少なめなのである程度ヘッドスピードは必要
- 操作したい人には物足りないかも
- ヘッドスピードが45以上はリシャフトが必要
まとめ
打感がよく真っ直ぐ飛ぶクラブです。
ドライバーは海外メーカーが人気ですが、今回のスリクソンは匹敵するぐらいいいドライバーでした。
構えやすさや打感などはさすがスリクソンだと思いました。
〇ZX5マーク2ドライバー