
過去記事では初心者にわかりやすいようにウッドとユーティリティーそれぞれの特徴を説明してきました。
ゴルフ初心者向けにクラブやギアに関する情報をお届けしています。 今回は飛距離が必要な場面で重宝するウェアウェイウッドの解説をしていきます。 過去にはドライバーやアイアンの解説もしております。 それでは本題に入っていきます …
ウッドやアイアンと言ったクラブは昔からよく使われていましたが、近年使用される比率がどんどん上がっているのがユーティリティーというクラブになります。 海外ではユーティリティーではなくハイブリッドと呼ばれていますが、日本では …
それぞれに共通しているのは「楽に飛ばせる」という点になりますが、初心者にしてみると「ウッドとユーティリティーの違いがよくわからない」こともあるかと思います。
また、ウッドとユーティリティーでは求められる役割が違ったり、それぞれラウンドでしっかり使い分けてあげる必要があります。
この記事ではウッドとユーティリティーを比較しながら、それぞれをどういう風に使っていったらいいのか?を解説していきます。
ウッドとユーティリティーを理解する
まず、ウッドとユーティリティーにはアイアンと同じように番手がつけられています。
たとえば、3番ウッドとか、4番ユーティリティーとかですね。
この番手があることによってクラブの区別が簡単になるのですが、逆に番手という数字にとらわれることによってクラブの力関係がよくわからなくなってくるというデメリットもあります。
そもそも番手はただの記号ですので、ロフトやシャフトの長さなどが特に決まっているわけでもありません。
ちなみに5番ウッドと4番ユーティリティーではどちらの方が飛距離が出ると思いますか?
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簡単かもしれませんが、答えは5番ウッドになります。
番手的には4番ユーティリティーの方が上に位置しますが、5番ウッドの方がロフトも立っていてクラブも長いので、必然的に5番ウッドの方が飛ぶことになります。
ユーティリティーはアイアンから進化したクラブであることが前提としてありますので、「アイアンに求められる飛距離をラクに簡単にショットできる」ように開発されたクラブであると言えます。
そのため、ユーティリティーは飛距離性能うんぬんよりも球の高さやグリーンでの止まりやすさなどの方が大事になってきます。
ラウンドでの使い分け方
人によっては「ウッドの方が打ちやすい」「ユーティリティーの方が打ちやすい」という得手不得手はあると思いますが、それをいったん置いといてラウンドでどういう使い分けをすればいいのか考えていきます。
まずウッドの特徴はユーティリティーに比べ
- 出球が低め
- スピンが少な目で転がりやすい
- 飛距離が出る
となります。
こういった特徴がありますので、基本的に”ウッドはグリーンオン”を狙うクラブではないということは理解できると思います。
スピン量が少ないので直接グリーンにキャリー(着地)しても、まずグリーン上に止まることはありません。
また、飛距離が出るということはそれだけ出球のコントロールが難しいということです。
あくまでウッドは地面にあるボールを打って飛距離を稼ぐこと、ドライバーの代わりにティーショットで使うことが、基本的な役割となります。
逆にユーティリティーの特徴はウッドに比べ
- 出球が高め
- スピン多めで止まりやすい
- 飛距離は抑えめ
となります。
したがって、ユーティリティーはウッドと違ってグリーンオンをしっかり狙えるクラブになっていますし、変にロングアイアンを使うよりユーティリティーを使った方がグリーンに乗る確率が高くなります。
それだけユーティリティーというクラブが優秀であるわけなのですが、個人的には番手やクラブに迷うときは優先的にユーティリティーを使うべきだと考えています。
また、14本あるクラブのセッティングもできるだけユーティリティーを軸に構成を考えるべきです。
ケガが少ないのは圧倒的にユーティリティー
ウッドはぶ厚いソールが滑ってくれてラクに飛距離を稼ぐことができますが、その分曲がったときのリスクは大きくなります。
シャフトが長い分コントロールも難しいですし、場合によってはティーアップできるドライバーより難しいシチュエーションもあったります。
とはいえ、低い出球で距離を稼げるのは大きな武器ですので、例えばアゲインストが強いときや打ち下ろしが強いホール、打ちたい方向に木の枝がある場合などにはウッドが重宝されます。
しかし、これ以外のシチュエーションでは無理にウッドを使う必要はないのかなと思います。
それは先ほど言った曲がったときのリスクがユーティリティーに比べると大きいからです。
パー5のセカンドショットでウッドを使うか長いユーティリティーを使うか迷う場面がよくあります。
私自身、昔は3番ウッドや5番ウッドで2オンを狙うようなショットを選択していましたが、ほとんど狙った方向に行かずにOBをよく出していました。
ティーショットのOBならまだ納得できる部分はありますが、パー5のセカンドショットのOBはほんとにもったいないペナルティだと思います。
仮にOBにならなかったとしても、よくてグリーン手前の花道にボールが止まるか、だいたいはグリーン手前のバンカーにインすることがほとんどです。
このような状態だとウッドを持った時のメリットとデメリットがまったく釣り合いません。
というか、ほぼデメリットしかありません。
だったら、ユーティリティーを使って狙った距離をしっかり打ち、サードショットがラクになるようにマネジメントした方が絶対にいいです。
ウッドとユーティリティーのラウンドでの使い分け方の話ですが、基本的にはユーティリティーをファーストチョイスにコースマネジメントを考えるようにしましょう。
それぐらいユーティリティーは簡単なクラブになるのです。
ご参考になれば幸いです。