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今回はクラブの軸にあたるシャフト(いわゆる棒の部分)の話です。
シャフトの影響をあまり気にされていない方もおられますが、実はクラブヘッドの構造や素材よりも、ゴルフスイングや球筋(ボールのスピン量や高さ、ボール初速)に大きな影響を与えます。
ヘッドに比べると自分の手元に近い分いろんな影響を受けやすいと言った方がイメージがつきやすいかもしれませんね。
そんなシャフトについてしっかり見ていきましょう。
ドライバーのシャフト
一般的にシャフトは
- スチール製
- カーボン製
に分類されます。
とはいえ、ドライバーにおいては軽量で丈夫なカーボン素材が使われていることがほとんどです。
シャフトの長さがクラブの中では最も長くなるため、重いスチールが使われることはありません。
*ルール上ドライバーシャフトの長さは46インチまで(最近変わったのですが)となっています。
そのため、ドライバーのシャフトはカーボンシャフトが一般的であることを覚えておきましょう。
そして、その中でもドライバーシャフトの注目すべき点は
- 重さ
- 硬さ
- キックポイント(しなる場所)
となります。
シャフトの重さ
シャフトに限らず、クラブが軽くなればなるほど、力がなくても簡単に振りやすくなっていきます。
”ゴリゴリのマッチョ”と”か弱いレディ”が同じシャフトを使うわけもなく、それぞれ体系や握力、振りやすさなどでクラブの重さを調整する必要があります。
また、シャフトは軽いほうが振りやすいのですが、その分ヘッドを重く感じますので、シャフトとヘッドのバランス重量に注意する必要があります。
ヘッドがどれほど重く感じるかを表したスイングウェイトというものがありますが、いろんな重さのものをスイングしてみて自分の感覚に合う数値を覚えておきましょう。
*スイングウェイトはアルファベットA~Eに数字を加えた値であわされています。
アルファベットが若いほうがヘッドの重さを感じにくくなっています。
クラブやシャフトの重量を重くすると、勝手にクラブが動いてくる感じ(それが楽に感じる)が増えますが、行き過ぎるとクラブがコントロールできていないということになります。
自分の腕力や握力にあった重量を探しましょう。
シャフトの硬さ
シャフトの硬さはゴルフクラブのしなりに影響します。
スイング中に肉眼で確認はできませんが、クラブはグリップとヘッドを起点に若干”しなり”ながらボールにアタックしていきます。
その”しなり”があることによって、クラブヘッドが加速し、より遠くへボールを飛ばすことができます。
逆に言うと、クラブをしならせることができないとホントにヘッドスピードが下がりますし、ボールも上がりにくくなります。
そして、シャフトが硬ければ硬いほどしなった時のエネルギーが大きくなります。
だから、ベストなシャフトは「自分がしならせられる一番硬いシャフトを使うこと」です。
キックポイント
シャフトはすべての部分が均一で硬いわけではなく、一部柔らかい場所をあえて作っています。
その柔らかい部分をキックポイントと呼んでおり、これがしなりの起点となります。
キックポイントがヘッドに近いシャフトを先調子、グリップに近いものを元調子といいます。
(先と元の間が中調子になります)
シャフトの真ん中あたり数㎝の範囲でキックポイントが変わっています。
この微妙な違いなんですが、ショットに対してだいぶ影響を与えます。
しなりの影響
シャフトのしなりがショットに与える影響としては
- 柔らかいほど球が上がりやすく、ボールが左に行きやすい
- 硬いほど球が上がりにくく、ボールが右に行きやすい
ようになっています。
シャフトも実際にいろんなものを試しながら、自分が求める球筋や弾道になるように調整しましょう。
まとめ
- シャフトがボールやスイングに与える影響が大きい
- シャフトは軽いほうが降りやすいが、重いと勝手に動いてくれる感じがある
- シャフトは自分がしならせられる一番硬いものをつかうべし
- 自分に合ったキックポイントを意識しよう
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