グリーンの状態とゴルフ場の経営

ゴルフはプレーすることや道具を揃えるのに高額な費用がかかりますが、それはゴルフ場を維持する場合でも同じようです。

年間のゴルフ場維持費は数千万単位の費用が掛かると言われており、ゴルフのプレーフィーにお金がかかってしまうのもある程度納得できる気がします。
(とはいえ、安いに越したことはないのですけど)

日本のゴルフ場にはメンテナンスに力を入れていないゴルフ場もあれば、徹底したコース管理を実現しているゴルフ場も少なからず存在します。

それらのコースを比較し、実際にプレーしてみるとまったく違った印象を持つことになります。

ちなみに個人的にコース維持に力を入れているかどうかが、一番よく表れるのが「グリーンの状態」だと思っています。

グリーン

一般的に言う”いいグリーン”とは芝が短く刈ってあり「ボールの転がりがいい」状態を指しています。

ボールの転がるスピードを「速い・遅い」と表現することもありますが、速いグリーンはこまめに芝を刈らないといけなく、その分グリーンの維持費が高くなります。

そういう事情もあって、転がりいい速いグリーンは手入れがしっかりされている「いいグリーン」と呼ばれています。

ただし、初心者や中級者にとって速いグリーンのほうがいいのかどうかは別問題となります。

ボールが速く転がってしまう分、距離感を合わせるのが非常に難しくなります。

慣れていないゴルファーではそれがストレスに感じてしまうことも少なくなく、必ずしも速いグリーンじゃないとダメというわけではありません。

速いグリーンのデメリット

グリーンの状態が良いということは、そのゴルフ場はコース維持費にそこそこの費用をかけています。

そのため、ゴルファーのプレーフィー(ゴルフ代)も高くなる傾向があります。

値段の割にグリーンがキレイというゴルフ場も中にはありますが、基本的には「グリーンがキレイ=プレーフィーが高い」という構図が成り立ちます。

逆に「グリーンが汚い(遅い)=プレーフィーが安い」という見方もできます。

ですから、グリーンの速さを気にしない(というより、むしろ遅いほうがいい)ゴルファーにとっては、安く回れるゴルフ場の方が自分のニーズにもあっているわけです。

ゴルフ場は客単価を下げた場合、売り上げを維持しようとすると客数を増やすしかありません。

客数を増やした分、グリーンは傷みやすくなるため、グリーンをキレイに保つ費用はどんどん高くなっていきます。

また、グリーンが速ければ速いほど、ゴルフのプレイ自体が難しく(パット数が増える)なり、お客さんの回転が非常に悪くなるため、いよいよグリーンをきれいに保つ必要がなくなってきます。

➀いいグリーン⇒プレーフィー高い⇒客数少なくても売り上げ上がる⇒客数少ないからグリーン傷みにくい

➁悪いグリーン⇒プレーフィー安い⇒客数増やして売り上げアップ⇒客数多いからグリーンが傷みやすい

したがってゴルフ場の2極化が進んでいくわけですね。

ライトユーザー

2極化が進んでますが、体感的には安いゴルフ場が多くなっていっている印象があります。

デフレという日本の経済状況をよく表していると言えなくもないですが、高いレベルのコース管理を求めるヘビーユーザーより、コース管理なんてあまり気にしないライトユーザーの方が明らかにお客さんの数が多いわけです。
(これだけ値下げ競争しているのに、いまだゴルフ場利用税などを徴税しているのはまったくもって意味不明なんですがw)

昔に比べるとプレーフィーが安くなったことで初心者が参入やすくなったのは非常にいいことだとは思います。

ただ、ゴルフマナーを知らない(教わる機会のない)ゴルファーが増えていることで問題が起きていることも多いようです。

初心者のマナー違反で多いのが

  • スロープレー
  • グリーンがぼこぼこになっている
  • バンカーをならしていない

となります。

特に初心者同士で組を組んでいる場合はこの傾向が強くなりますね。

ゴルフ場としてもコース管理の負担が増えるのでマナー違反に関しては注意したいところでしょうけど、注意するとバッドレビューが付きやすくなるため、思ったように注意できないのが現状のようです。

また、ゴルフ場の利益率が悪いため、ゴルフ場関係の仕事は人手不足+低賃金になりやすいです。

そのため、そういったマナーを監視する人員が確保できないというのも大きく関係しているんでしょう。

昔はキャディさんがいないとラウンドできないゴルフ場ばっかりだったんですが、いまやセルフプレーが当たり前ですからね。

今後のゴルフ業界

コロナの影響で人口が増えたゴルフ業界ですが、日本経済の停滞や可処分所得(実際に使えるお金)が減っていることで、ゴルフ場が客単価を上げることは難しいと思います。

とはいえ、どの時代にも一定数のお金持ちさんが存在するわけですから、その方たちに気に入られれば高い客単価を維持することは可能かもしれません。

問題は最近始めたゴルファーがどれだけ息が長くプレーを続けてくれるのか?というところでしょうか。

海外旅行などが解禁されるとそちらに流れてしまう層もいますし、これからのゴルフ業界が盛り上がるか否かは今からどういう対応を取っていくのかが重要になってきます。

そこで肝になってくるのがやっぱりプロ選手やツアーだと考えています。

とりあえず興味を持ってくれたゴルファーたちを”熱狂させたい”ので、プロゴルファーやツアーの魅力を最大限伝える必要があります。

ただ、最近はスポンサー離れによる放映権の問題などありますから、なかなかプロツアーに触れる機会も減っています。

やはり入り口は映像なので、そこに工夫は必要だと思います。

個人的にやったらいいなと思うのは、アメリカのPGAがやっているようにプロツアーのハイライト映像をyoutubeで流すことですね。

いいスコアで回った選手は個人でハイライト映像を流したりしていますし、私もたまに見たりします。

残念ながら日本のyoutubeにはそういった映像が提供されていないので、「いつツアーをやっているのか?」わかってないゴルファーも多いと思います。

最近は堀川選手みたいなプロゴルファーが個人で始めるyoutubeチャンネルが人気になっていますが、そうではなくてゴルフ協会が公式でハイライト配信をすべきだと私は考えていますね。

ただそれも実は5~6年前から様子を見てましたけど、やる気配はいっさいないので、どうなることやら~って感じです。