
「ゴルフは結果のスポーツ・ゴルフは上がってなんぼ」と言われるように、どれだけドライバーやアイアンの飛距離がすごかろうと、ダブルボギーやトリプルボギーを叩いていてはあまり格好がつきません。
もちろん、会心の一打は非常に気持ちいいですし、それがゴルフの楽しみでもあります。
しかし、いいスコアでラウンドすることができたら、後日その余韻にも浸ることができます。
そして、ゴルフとアプローチは切っても切れない関係にあります。
下手なゴルファーは「フルスイングの練習ばかりする」と言われがちですが、実際のラウンドではアプローチする(調整したスイング)回数の方が多かったりします。
そのため、アプローチのスキルがそのままスコアに直結していると言っても過言ではなく、できる限りアプローチの練習時間を取るようにしたいものです。
今回の記事はそのアプローチにフォーカスしていろいろ考察していきます。
アプローチ
アプローチの定義はいろいろあると思いますが、この記事では主に50ヤード以内のショートゲームという認識で書いていきます。
というわけで、まずはゴルフラウンドにおいて、なぜそこまでアプローチが重要なのか?を考えましょう。
パーオン率
アプローチを考えるうえで重要なのがパーオン率です。
パーオンとは”グリーンで2パットする前提でパーを取るのに必要なグリーンオンまでの打数を指しています”。
(言い換えると、バーディパットが打てる状態でグリーンにボールが乗ることだと言えます)
つまり、パー4であれば2打でグリーンオンすること、パー3であればティーショットでグリーンオンすること、パー5では3打でグリーンオンすることになります。
ラウンドにおけるパーオン率はスコアメイクするうえでの一つの指標となります。
正直、パーオン率50%以上を維持できていれば非常に優秀であると言えます。
逆に言うと残りの半分は”絶対にアプローチが必要な場面にある”わけです。
ですから、残りの半分(つまり9ホール)でアプローチのミスショットでグリーンオンを逃していたら、簡単に+10打くらいはスコアが増えちゃうわけですね。
だからこそ、アプローチのミスは非常にもったいないですし、ミスした分そのままスコアが悪くなってしまいます。
重要なこと
そんなアプローチで重要なことは
- 距離感
- 方向性
- 傾斜読み
となります。
距離感と方向性に関してはよくわかると思いますが、傾斜読みは次のパットを想定して「パーパットが打ちやすい位置にボールを置く」ことを意味しています。
アプローチはただ単純に”ピンだけを狙う”というわけではありません。
距離感の大切さ
ロングパットなども同様ですが、アプローチにおいて距離感(縦距離)は非常に大切です。
もちろん方向性も大事なんですが、ピンまでの距離が近くなればなるほど、”方向性のズレは少なくなる”のでより縦距離の方に意識を向けたいところです。
そして、アプローチの距離感で大切になってくるのが、キャリーとランのイメージです。
よくあるミスが目標地点にそのままキャリーしてしまうことです。
それだとランが出た分、目標地点をオーバーしてしまいます。
出球の高さ
アプローチのキャリーとランの比率を決めるのが、打った時の”出球の高さ”になります。
*もちろん、ボールのスピン量も関係してきますが、スピンコントロールは上級テクニックですので、ここでは割愛いたします。
出球の高さに応じて、着地した後のランの距離がだいたい決まってくると考えた方がいいです。
同じ番手・同じスイングの時に、毎回”出玉の高さが同じくらいになるように練習する”ことがアプローチの縦距離の安定につながります。
練習方法
アプローチの練習方法としては実際にラウンドなどで練習するのが一番効率的ではありますが、そうでない場合には少し工夫する必要があります。
特に家などの限られたスペースでは”実際にボールを転がして距離感を確認する”のは不可能に近いです。
また、ライ(芝の状況)も実際のゴルフ場とは全く違うものになるため、アプローチのランの練習を家などでするのはやめた方がいいと思います。
それよりもキャリーの方に目を向け、毎回同じ高さのアプローチショットができるように練習しましょう。
方向性のチェック
ショットの方向はクラブフェース面の向きに大きく影響されます。
スイング軌道によってサイドスピンが増えたり減ったりしますが、もともと距離が短いために曲がりが大きな影響を与えることは少ないです。
それより、もともとボールが飛び出す方向の方が大変重要であるのは言うまでもありません。
そもそも的外れな方向にボールを打ち出してしまっては、”寄るものも寄らない”という事態になってしまいます。
方向性のミスで一番多いのが、「アドレス時点でフェースの向きがずれている」ことです。
練習中に出球の方向をチェックする方は多いでしょうけど、フェースの向きをちゃんとチェックしている方は少ないように思えます。
厳密にいうと、自分が狙いたい方向にフェースの向きを合わせられているかどうか?が大変重要になってきます。
あんまり大したことないように感じるかもしれませんが、実はフェースの向きを正しく合わせることは非常に難しいのです。
なぜなら、ライ角が変わるとフェースの向きが変わってしまうからです。
特にロフト角がついているもの(ウェッジやピッチングなど)ではその影響がかなり大きくなります。
とりあえず、この写真を見てください。
これは私が60度のウェッジでいつも構えている正面からの写真です。
スティックの方向に目標を取っています。
これを背後からチェックすると、、、
自分でもびっくりするほど、フェースの向きが左を向いています。
正面では目標方向にまっすぐ合わせたつもりなんですが、道具を使ってしっかりチェックするとこれだけずれているのが良くわかりますね。
私は自分のクセでハンドダウンに構えることが多く、ウェッジやショートアイアンは自分でも気づかないうちにフェースを左に向けていることが多かったです。
(ショートアイアンの引っ掛けはほぼこれが原因ですね)
つまり、ハンドアップに構えるか、ハンドダウンに構えるかで、ウェッジなどでは大きく方向が変わってしまうことになります。
ハンドダウンではフェースが左を向きやすく、逆にハンドアップではフェースが右を向きやすいです。
ですから、通常のアプローチを行う場合でもフェースの向きをしっかり合わせることはもちろん、手元の高さ(ライ角)をしっかり合わせることも重要になってきます。
そして、それは練習しないとちゃんとできるようにはなりません。
そういった場合に役に立つのが、こういう練習器具になります。
こういったフェースアングルチェッカーのようなものを使いながら、自分の目線から見たフェースの合わせ方や、手元の高さをチェックしていきましょう。
ホントにゴルフは打つ前から難しいですね。
おススメのアプローチ練習器具
こちらでは自宅や庭で気軽に練習できるアプローチ練習器具を紹介しています。
自分が使えるスペースを意識しながら、チョイスするとよいでしょう。
ショートレンジ
アプローチ名人

価格 | サイズ |
---|---|
6,050円 | 幅約600mm×奥行約420mm×高さ約1200mm |
ミドルレンジ
Gagalileo

価格 | サイズ |
---|---|
8,599円 | サイズ:2.4mx1.8mx1.5m |
ロングレンジ
Spornia スポーニア

価格 | サイズ |
---|---|
34,980円 | 幅約600mm×奥行約420mm×高さ約1200mm |
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